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2013
KOUBAを開く
燕三条 工場の祭典 2013:10月2日-6日
新潟県三条市・燕市および周辺地域の工場を一斉に開放し、ものづくりの背景を伝えたい。どのような職人が、どのような場所で、どのような技術でものをつくるかを知ってもらい、手仕事の価値を実感してもらいたい。それが「燕三条 工場の祭典」の原点です。「燕三条 工場の祭典」の形を探るなか、私たちはその原点、さらに守るべき五カ条を次のように形づくりました。
燕三条は、KOUBAで、人を
繋 げる毎日私たちが「ものづくり」をしている場所、それが「KOUBA」。私たちの誇りの結晶である「KOUBA」こそが、私たち自身の魅力を最大限に発揮できる場所。いま、私たちの「KOUBA」を開放し、多くの人々に「ものづくり」を感じてもらおう。私たちは「KOUBA」で「ものづくり」を行い、商品の作り方、そして商品そのものを熱く語ろう。きっと「KOUBA」を訪れた人々は、そんな私たちの情熱を感じ、大きな興味を持って商品を手にしてくれることだろう。私たちが誇りを持って全力で取り組めば、きっとそのような風景が見えるはずだ。
「ものづくり」に興味のある人々、私たちと話したい人々の中には、次世代を担う職人候補が現れるかもしれない。もしかしたら職人と恋したい人々さえも来るかもしれない。人々は、見学や実演といった体験を経て、また、私たちと語り合うことで、確実に燕三条を愛してくれるようになるはずだ。いま、大きく一歩を踏み出し、「KOUBA」の魅力を最大限に発揮し、燕三条を「ものづくり」の聖地にしていこう。
「燕三条 工場の祭典」五カ条
1 KOUBAでは、誇りを持って何事にも全力で取り組む事
2 KOUBAで、ものづくりの本質を人々に体感してもらう事
3 KOUBAが活性化することで、地元地域の雇用に貢献する事
4 KOUBAでの仕事が、子供達にとって憧れや夢となる事
5 燕三条のKOUBAを、ものづくりの聖地にする事こうして手探りで始めた「燕三条 工場の祭典」ですが、初年度から「工場を開く」とともに予想を超える一万人以上の人々がやってきたのです。普段は無口な職人が、自らの言葉で工程や技法を語ることがこれほどに人の心を掴むのか。その反響に最も驚いたのは、ほかでもない私たち自身でした。また、工場への入社を希望する来場者が現れたこともうれしい驚きでした。初年度以降もそれは続き、いまでは毎年「燕三条 工場の祭典」を終えるとともに、市外から燕三条で働きたいと希望する人々が訪れます。男性の職人のみだった工場に女性の職人が加わり、英語をはじめとする多言語も耳にするようになりました。ものづくりのあり方は変わらずとも、いま燕三条は多様な人々とともにある新たなものづくりの街に変わろうとしています。
また初年度から変わらぬ存在が「燕三条 工場の祭典」のキービジュアルであり、会期中に各工場を彩るピンクのストライプです。これは危険や注意を促す黄と黒のストライプをモチーフに、鍛冶仕事の炎の鮮やかなピンクと光り輝く金属のシルバーという「炎と金属」を引用したものです。ものづくりの街を背景にもつ私たちは自らの手で会場を設営することを大切にしており、工場の入り口から内部、また近隣を含む町の至るところに、各自でピンクの「テープ」とピンクストライプの「段ボール」を用いた誘導サインや看板を設置します。それぞれが創意工夫を凝らすことで、燕三条の新たな風景をつくりたい。こうした思いは回数を重ねるごとに伝わり、いまでは工場ごとに個性が現れ、装飾そのものも「燕三条 工場の祭典」の魅力を形作る一つの要素となっているのです。
参加工場:54工場
来場者数:10,708人(うち県外 38.6%) -
2014
KOUBAを発信する
燕三条 工場の祭典 2014:10月2日-5日
“ Tsubame-Sanjo Factory Festival ” exhibition in SHARING DESIGN by Milano Makers(ミラノ):4月8日-30日
2014年度グッドデザイン賞
初年度の経験から、土地勘のない来場者にもより多くの工場を巡ってもらおうと、地域を巡る有料オフィシャルツアーを始めます。テーマが異なる複数のプログラムによるツアーは現在まで続き、募集とともに予定数を終了する人気企画となりました。さらに初年度はタブロイドサイズであった無料の案内冊子をブックレットに拡大、レンタサイクルや案内所をつなぐピストンバスの運行も開始し、来場者の利便性を高めました。また一部の参加工場が社屋の新設やリニューアルを行い、より多くの人を受け入れる体制づくりが始まります。
さらにこの年から、一部の工場が夜も開くようになりました。期間中に6つの工場を会場にレセプションパーティを開催し、のちに恒例化する工場を舞台にしたプロジェクション・マッピングも始まります。レセプションパーティは工場での作業から離れた職人との交流の場として、現在まで人気を集めています。
また10月に行われる「燕三条 工場の祭典」を本祭とするならば、それと並行した課外活動も始まりました。その先鞭をつけたのが、イタリア・ミラノで毎年4月に開催される世界最大級の国際家具見本市ミラノサローネの開催期間に合わせたイベントへの出展です。国内でも香川県高松市の〈瀬戸内生活工芸祭2014〉などに出展。また初年度の活動を受け、ふるさとイベント大賞選考委員特別賞、産業観光まちづくり大賞経済産業大臣賞、グッドデザイン賞を受賞します。
参加工場:59
来場者数:12,661人(県外 40.7%) -
2015
夜も楽しい祭典に
燕三条 工場の祭典 2015:10月1日-4日
燕三条 工場の祭展 - 産地のプロセス(東京):9月15日-23日
この年、実行委員会が初めて夜のオフィシャルレセプションを主催しました。会場となったのは、三条市の繁華街に隣接する1690年創建の寺院「真宗大谷派三条別院」です。ここに参加工場の職人が集結し、ものづくり系の屋台9つ、さらに飲食の屋台などが出店しました。また、トークイベントや演奏会などとともに開かれたのが作業着ランウェイです。参加工場数社の職人がそれぞれのユニフォームを着てランウェイを歩くという試みは、のちに名物となりました。
開催に先立つ4月には伊勢丹新宿店本館での催事に出展。さらに開催前の9月に東京・六本木の〈AXIS GALLERY〉で展覧会「燕三条 工場の祭展 - 産地のプロセス」を開催しました。ギャラリーを会場にした初の大型展覧会の構成は、のちに国内外で行う展示の雛形となります。同時に工場の外で行うことの意義を話し合い、対外への発信の重要性を確認していきます。会期中は地域の歴史や参加工場を紹介するとともに職人によるものづくり体験を行い、本祭への来場を誘いました。一方この年、初年度から参加していた進光鋏製作所の廃業が決まります。国内でもわずかな和鋏の工場で知られていた老舗の廃業は私たちにとっても大きな喪失感を残し、あらためて後継者不足やライフスタイルの変化による需要の転換など、ものづくり産業が抱える問題に向き合うことになります。
参加工場:68
来場者数:19,312人(県外 37.1%) -
2016
3つのKOUBA
燕三条 工場の祭典 2016:10月6日-9日
高岡クラフツーリズモ VS 燕三条 工場の祭典 (東京):9月9日-11日
燕三条では「工場」を「こうじょう」ではなく「こうば」と呼びます。この年から「燕三条 工場の祭典」は「工場=こうば=KOUBA」とし、「工場」に加え、田畑の「耕場」、商店の「購場」からなる3つの「KOUBA」へと視点を広げます。工場はもちろん、幅広い農作物を生産する農家、製品や作物を購入できる商店が参加することで、燕三条地域がもつ「産地」の魅力を幅広く伝えることが狙いです。またそれに伴い、ロゴマークもリニューアルしました。さらに期間中は、この年に創業300周年を迎えた奈良の老舗〈中川政七商店〉が、三条ものづくり学校を舞台に〈大日本市博覧会〉を開催しました。全国5地域で開催した博覧会の一つとして燕三条が選ばれたのです。この出来事が象徴するように、他の産地との連携は新たな可能性を私たちに与えてくれました。
3月に三条市がまちなか交流広場〈ステージえんがわ〉をオープン。本祭開催に先立つ9月に東京・代官山のDAIKANYAMA T-SITE〈GARDEN GALLERY〉で、富山県高岡市の工場見学ツアー〈高岡クラフツーリズモ〉と共同イベントを開催。私たちは同月に行われた〈高岡クラフツーリズモ〉でトークショーを行い、また〈高岡クラフツーリズモ〉のチームも「燕三条 工場の祭典」でトークショーを行いました。また彼らは作業着ランウェイにも登場。これまで同時期開催のため交流が難しかったものの、この年は〈高岡クラフツーリズモ〉の開催時期が変更となり、両イベントに足を運ぶ来場者も散見されました。なにより職人同士の交流があったことも見逃せません。また東京・外苑で開催の〈THE TOKYO ART BOOK FAIR 2016〉に参加し、これに合わせ過去の開催内容をまとめた写真集『庖丁のむこう側』(神宮巨樹 撮影)とミステリー小説『庖丁の裏側』(澁谷一真 著)を刊行しました。第64回日本観光ポスターコンクール・ポスター総務大臣賞を受賞しています。
工場数:96(工場78 耕場13 購場5)
来場者数:35,143人(県外 39.1%) -
2017
産地という誇り
燕三条 工場の祭典 2017:10月5日-8日
Crafts Live (Taipei):4月19日-23日
旅する新虎マーケット 2017年夏の章(東京):7月5日-10月1日
Red Dot Award:Communication Design 2017
この年からメイン会場の三条ものづくり学校で、燕三条以外の産地を紹介する取り組み「産地の祭典」を始めます。陶磁器で知られる佐賀県有田町や長崎県波佐見町、打刃物や漆器、和紙、眼鏡などで知られる福井県鯖江市といった国内に加え、台湾やインドといった国外からも参加があり、11のブースが並びました。「燕三条 工場の祭典」開催以来、手仕事の魅力を伝えてきた姿勢への共感が広がっていることを実感したのです。また三条から燕、弥彦をつなぐJR弥彦線の車両ラッピング、越後湯沢から新潟をつなぐ上越新幹線現美新幹線の車両ラッピングで開催を伝え、新潟県長岡市にある長岡造形大学の学生たちとともに制作を行う試みも始めます。
4月に台湾・台北の華山クリエイティブパークで開催されるトレードショー〈臺灣文博會〉で「工藝現場 Crafts LIVE」を開催。7月に東京・虎ノ門で〈旅する新虎マーケット 2017年夏の章〉、8月に新潟伊勢丹でイベント開催を行うなど、精力的に活動も行いました。またこの年、ドイツの国際的なデザイン賞〈Red Dot Award: Communication Award 2017〉、さらに第8回地域再生大賞優秀賞を受賞しています。
工場数:103(工場83 耕場11 購場9)
来場者数:53,294人(県外 36.1%) -
2018
KOUBA、ロンドンへ
燕三条 工場の祭典 2018:10月4日-7日
BIOLOGY OF METAL: METAL CRAFTSMANSHIP IN TSUBAME-SANJO(ロンドン):9月6日-10月28日
Designers’ Saturday 2018(ランゲンタール):11月2日-4日
「燕三条 工場の祭典」の真髄は、知られざる職人の魅力を深く伝えることにあります。6度目の開催となることから、継続して訪れる来場者の思いに応えることを重視しました。また年を追うごとに参加KOUBAが増え、この年に初年度のおよそ倍となります。地域も広がりを見せることからエリア長制度を導入し、参加KOUBAによる自発的な取り組みが見られるようになりました。また三条鍛治道場がリニューアルオープンします。
9月にはイギリスの〈ジャパン・ハウス ロンドン〉で開催される初の独自企画展にコラボレーターとして協力し、展示「BIOLOGY OF METAL: METAL CRAFTSMANSHIP IN TSUBAME-SANJO(燕三条 金属の進化と分化)」を行いました。〈ジャパン・ハウス ロンドン〉企画局長のサイモン・ライトさんは〈燕三条 工場の祭典〉を訪れ、作曲家のグスタフ・マーラーによる「伝統とは、灰を崇拝することではなく、炎を絶やさないことである」を連想したといい、その言葉は私たちにとっても大きな意味を成すものへとなります。グランドオープニング式典にはケンブリッジ公爵殿下も訪れ、大きな成功を収めます。また続く11月にはスイス・ランゲンタールの〈Designers’ Saturday 2018〉に参加し、海外での燕三条への注目を実感することとなりました。
工場数:109(工場93 耕場8 購場8)
来場者数:53,345人(県外 27.0%) -
2019
361日を考える
燕三条 工場の祭典 2019:10月3日-6日
燕三条 工場の祭典 オフィシャルブック2019
A Slice of Niigata Food Culture - Experience Gastronomy with Tsubame Sanjo -(シンガポール):11月15日-20日
German Design Award 2019:Excellent Communication Design - Winner
この年、私たちはこれまで無料配布していたブックレットを見直し、書籍販売に形を変えました。一年を通して燕三条の魅力を感じてもらうため、独自取材のインタビューをはじめ、燕三条の歴史や魅力、街案内など、幅広い内容で新たなファン層の獲得を目指すものです。会期前に発行し、東京・銀座の〈森岡書店〉や同・代官山の〈T-SITE〉で展示およびトークショーを行い、新たな層にも届く活動を始めました。また〈ジャパン・ハウス ロンドン〉の展覧会をきっかけに、会期中はロンドンから学生や鍛治職人、買い物客などが訪れ、なかにはロンドンとの新たな販路が生まれたKOUBAも。また地域の玄関口として来場者を出迎えるため、JR東日本などの協力のもと、JR燕三条駅構内で〈FACTORY FRONT STATION〉を開催。ほかにも神宮巨樹写真展の開催が好評を博しました。これまでの活動から会期外にもオープンファクトリーを行う工場が増え、「燕三条 工場の祭典」は一定の役割を果たしてきました。4日間の会期を非日常とするのではなく、より多くの人に燕三条を知ってもらい、日常的にものづくりの背景を知ってもらう。そのために会期外である361日をどう考えていくか。私たちは次なる目標に向けて活動を始めています。4月に燕市産業史料館がリニューアルオープンし、「燕三条 工場の祭典2019」のオープニングセレモニーも同館で行われました。11月に台湾・台北の松山文創園区で「2019台湾地方創生展」に出展し、続けてシンガポールで「A Slice of Niigata Food Culture - Experience Gastronomy with Tsubame Sanjo -」を開催しました。世界的なデザイン賞のGERMAN DESIGN AWARD 2019の「Excellent Communications Design」カテゴリで金賞を受賞。
工場数:113(工場90 耕場11 購場12)
参加者数:56,272人(県外 27.0%) -
2020
生きろ、KOUBA
Stay Safe 生きろ、KOUBA
LIVE! KOUBA - 燕三条 動画と配信:10月1日-31日
ROOTS OF METALCRAFT: Tsubame-Sanjo, Niigata, Japan(シンガポール):2月21日-3月22日
German Design Award 2020:Excellent Communication Design - GOLD
活動を重ねるごとに海外からの注目が高まる「燕三条 工場の祭典」は、2月にシンガポールの美術大学Nanyang Academy of Fine Artsで展覧会「ROOTS OF METALCRAFT :Tsubame-Sanjo, Niigata, Japan」を開催しました。美術大学の学生たちはもちろん、街の中心部で行われた展示は幅広い来場者を集め、あらためて燕三条のものづくりを人々に届けることができました。
一方、8度目の開催に向けて動き出すなかで新型コロナウイルス感染症の流行が世界的に拡大します。日本も例外ではなく、その影響や予測不能な状況を鑑み、毎年10月に行う「燕三条 工場の祭典」は開催を見送ることとしました。しかし、ただ開催の見送るのではなく、ものづくりを未来へと繋ぐ前向きな姿勢と意気込みを喚起するメッセージ「Stay Safe 生きろ、KOUBA」を発信することとしました。そのメッセージを「三條新聞」の一面に大きく展開するとともに、ポスターを制作。「燕三条 工場の祭典」に参加予定であった100超のKOUBAが自社の屋内外に掲出しました。ピンクの「テープ」を使って斜め45度のストライプで貼られたポスターは、今年度の開催中止とともに、緊急事態宣言発令下で迎えるゴールデンウィーク期間中の不要不急の外出自粛、安全の確保を呼びかけました。
一方、KOUBAに足を運ぶことが難しい状況下だからこそ、今年は新たな形でKOUBAの魅力伝えるべく、オンライン配信による「LIVE! KOUBA -燕三条 動画と配信-」に取り組みました。1か月にわたり動画とライブ配信を行い、実際の見学時には難しい距離や角度から、緊張感あふれるダイナミックな現場、その緻密なものづくりを映像で届けました。またこれまでの活動をまとめ、KOUBAの索引機能、国内外で好評を博した年表などを掲載する公式サイトを制作しました。私たちは今後も、さまざまな形でKOUBAの魅力を伝える活動を続けていきます。
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2021
KOUBAを未来に繋げる
Tsubame-Sanjo Factory Museum:11月5日-21日
Tsubame-Sanjo Factory Museum 360°会場
依然として世界的に猛威をふるう新型コロナウイルス感染症の影響を受け、2021年も『工場の祭典』の通常開催を見送りました。
しかし、こうした状況にこそできることはないか。検討を重ねたうえで、展覧会『Tsubame-Sanjo FACTORY MUSEUM』の開催を決定しました。当初は例年にならって10月開催を予定したものの、新潟県内の新型コロナ感染症の感染拡大を受けて順延。万全の感染対策を講じたうえで、11月5日から21日までの17日間にわたる開催となりました。
舞台は研磨機の製造工場跡。職人の技術、材料や器具を中心に展示し、燕三条の職人による高品質な製品、燕三条の歴史文化、『燕三条 工場の祭典』の歩みを紹介しました。金属製スクリーンに多様な作業工程の映像を投射し、コロナ禍においても絶えることのない燕三条の熱いものづくりを伝えることができたと自負しています。
本展は、これまで国内外を巡った展覧会を初めて燕三条での開催に結びつけたものです。地域を超えた移動が難しい状況だからこそ、あらためて地域の皆様とともに燕三条のものづくりの力や歴史を見直し、次なる時代に繋げていく機会となることを目指しました。特に、地域の未来を担う若い人々にこそ産業への理解を深めてもらいたいと考え、三条市・燕市の教育委員会と連携し、クラス単位での見学ツアーを実施。延べ14校、848人の生徒・学生に地域産業の歴史を学んでいただききました。
燕三条を生きた先人は、水害や不況、戦争など、幾多の困難に直面しながら、その都度生きるために知恵を振り絞ってきました。今を生きる私たちも、この困難を乗り越えていかねばなりません。先人の想いを胸に、私たちはこれからもKOUBAを起点とした活動で、ものづくりの炎を絶やさぬよう務めていきます。
協力工場:57工場
参加者数:3,762人 -
2022
BEYOND! KOUBA
燕三条 工場の祭典 2022:10月7日-9日
Red Dot Design Award 2022:Brands&Communication Design - Grand Prix
新型コロナウイルス感染症の流行拡大防止による2回の延期を経て、3年ぶりの通常開催となりました。開催にあたり掲げたキャッチコピーは「BEYOND! KOUBA」。感染症の影響を受けて変化する世の中に対し、KOUBA自身も大きく変化していく必要があることを言葉にしました。
キービジュアルにおいても、過去の活動に留まらず新たな次元やステージに向けて前進する地域の意志を表しました。「燕三条 工場の祭典」のアイデンティティであるピンクストライプを立体的で躍動的な形とすることで、次元を揺るがすかのような表現にしています。また感染症対策の取り組みとして入場を事前登録制とし、来場者にはキービジュアルがあしらわれたオリジナルマスクを配布しました。
10月には、2021年に開催した展覧会「Tsubame-Sanjo Factory Museum」が世界三大デザイン賞の一つとされる『Red Dot Design Award 2022』ブランド&コミュニケーションデザイン部門で「グランプリ」を受賞しました。部門最高賞である「Best of the Best」に選ばれた作品から特に優れた作品に与えられるグランプリは、約50カ国9,000超の応募総数から選出された6つのうち1つという快挙です。同時に、日本国内の行政が関わるプロジェクトとしては初のグランプリ受賞となりました。
工場数:85(工場65 耕場7 購場13)
参加者数:33,514人(県外28.5%)